各社のテストデータから考えてみよう

各社のテストデータから考えてみよう

巷で流行中のチェーンWAX。使用する前にブレークイン(慣らし)について公式の中で語られているのはMolten Speed Wax以外に存在しません(SILICAはブレークインが必要とのみ表記)。

特にリキッドWAX系では全く語られておらず、一部では不要という意見も多く存在します。しかし、海外のフォーラムや国内のユーザーからも使用初期段階は「ゴリゴリする」などのブレークインを行った方が良いという意見もあります。 まずMolten Speed Waxが説明するブレークインの方法を見てみましょう。

Molten Speed Wax ブレークイン方法

最低20分(低温時は60分推奨。レース前は30分以上、できれば30〜45分

ZFCなどの表記ではnice little butter zone」バターゾーンに入るとされている

小さいギア(小さいチェーンリング+小さいコグ)で軽く回す
最初は変速を調整せず、ゆったり20〜30分走る(ローラー台が理想)
慣らし中は粉落ちが出やすいので、ガレージや平坦路で
慣らし後はチェーンが静かで滑らかになり、性能が最大化

ブレークインの疑問

一般的にブレークインは不要なWAXを除去することと考えられているが、上記の記述よってに疑問が浮かぶ。なぜ長時間のブレークインが必要なのか? なぜ小さなギアで行う必要があるのか? なぜ変速を調整しないのか? なぜベーターではなくバターなのか?

GOTALの仮説

メーカーの解説ではWAXはピン周辺に充填され、ピンとプレートの直接接触を防ぐとあるが、実際の施行時はHOTWAXはチェーンの自重、リキッドWAXはチェーンテンションによって引っ張られピンとプレートが接触しているのではないか?と疑問が湧いた。もしブレークインは不要なWAXの除去というより接触しているピントプレート間にWAXを最重点させる行為ではないのか? しかし最重点させる為には温度を上昇させ軟化させる必要がある。 そのために低負荷で回し、WAX分が脱落しないよにゆっくりと回す必要があるのではないのか

その為の温度によるWAXの変化を観察したのが前回のテストです

メーカーのデーターから読み解く

リアルタイムの摩擦抵抗の変化などからブレークインを読み取れないかと思い、数種類のWAXメーカーの資料を見たが近いデーターはUFO-DRIPのみであった

 

出典: Lab Test of UFO DRIP All Conditions

 

しかしUFO-DRIOのデーターを見ると、開始から30分のデーターが意図的にカットされている。そもそもこのデーターにはブレークイン後のデーターかブレークイン前のデーターかの記載もない。しかもMOLTENなどのHOTWAXはテスト開始から1時間までロスは低下し続けている。しかし、この問題はMUC-OFFの技術資料の中で解決した。その資料が下記の図

出典:MUC-OFF Testing, testing, 1 2 3

 

ブレークインの記載はないが、UFO-DRIPのテスト開始からの駆動ロスデーターが記載されている。開始から約10分ほど駆動ロスが低下している。しかしこの2つの摩擦ロスのデーターの際が非常に気になる。SERAMICSPEEDはケイデンス95、250WのデーターだがMUC-OFFは300W(ケイデンスの記載なし)このテスト条件により駆動ロスやブレークインなどの出方が変わっているのではないかとさらに疑問は広がる結果となった。

今回はここまで、次回はSRVテストから見えてくる問題をお伝えします。

 

 

 


 

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