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アルカリ洗浄はチェーンに危険というお話のウソ ホント
「中性は安全でアルカリは危険」多くの方はそのように思っていると思います。ですが人間にはそうでも鉄鋼材料にとっては違うのです。 中性は鉄鋼材料にとって腐食する危険な領域なのです。これを理解していないとお話が進まない。 図は鉄とPH、電位の関係を表したブルーベ図と言われるもの。Aの点は水に鉄を漬け込んだ状態。通常の中性領域では鉄にとって腐食が進む領域。腐食リスクを減らし洗浄するためには不動体の領域もしくは不活性領域で洗浄したい。 ちなみに不動態領域とは鉄の表面にナノレベルの膜を張りそれ以上腐食が進行しない状態にする状態。パーカーライジング処理などのアノダイズド処理と同等の状態。アルミでいえばアルマイト処理。 不活性領域とは鉄は金属として安定して存在する不活性な状態(腐食しない状態)この二つの状態し安全な状態で洗浄を行い腐食リスクを避けたいわけです。 では実際にどのようにこの状態にするか? 1の方法がカソード防食法(cathodic protection)であり、2の方法がアノード防食法(anodic protection)です。 1と2の腐食防止法は、いずれも外部より電気的な回路や擬食装置を使うため一般の方が使うには難しい。 そこで3のアルカリとなるわけです。しかしPHを上げていくと、斜め下の腐食領域となります。これがシマノさんのいう「PHがある数値以上になった場合が危険がある」という領域です(PH13.5以上)。 この領域では鉄そのものを腐食もさせますが、鉄系合金や炭素鋼の場合アルカリを原因とする応力腐食割れ(アルカリ脆化)の原因となります。 しかし、このPHの領域になる物質というのは水酸化ナトリウムか水酸化カリウムしかありません。殆どのアルカリ物質は飽和してもこの領域のPHまでは上がらないのです。 チェーンディグリーザーの素の場合、飽和してもPH12以上には上がりません。 ただし、物質の特性として金属腐食性が強い塩素系のような物質もあるので注意が必要です。またPHは高いが洗浄効果が少ない物質や植物性の汚れには強いが鉱物性の汚れには効果がないものなどもあります。 そのほかにも物質自体が金属表面に膜を張るものなどアルカリ物質もさまざまな性格があるのです。 勿論、酸だって一緒です。同じPHでも有機酸と無機酸では性格が違う。りんご酸などPHは低いがアルミに対しての攻撃性は非常に低い。 ブルーベ図というのは様々な金属にごとに存在します。さらに各物質の特性を考え、実験し各社のディグリーザーやクリーナは発売されていきます。アルカリだから危険ではなく、よく考えられたアルカリは鉄に安全ということを知ってほいいと思います。
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「中性は安全でアルカリは危険」多くの方はそのように思っていると思います。ですが人間にはそうでも鉄鋼材料にとっては違うのです。 中性は鉄鋼材料にとって腐食する危険な領域なのです。これを理解していないとお話が進まない。 図は鉄とPH、電位の関係を表したブルーベ図と言われるもの。Aの点は水に鉄を漬け込んだ状態。通常の中性領域では鉄にとって腐食が進む領域。腐食リスクを減らし洗浄するためには不動体の領域もしくは不活性領域で洗浄したい。 ちなみに不動態領域とは鉄の表面にナノレベルの膜を張りそれ以上腐食が進行しない状態にする状態。パーカーライジング処理などのアノダイズド処理と同等の状態。アルミでいえばアルマイト処理。 不活性領域とは鉄は金属として安定して存在する不活性な状態(腐食しない状態)この二つの状態し安全な状態で洗浄を行い腐食リスクを避けたいわけです。 では実際にどのようにこの状態にするか? 1の方法がカソード防食法(cathodic protection)であり、2の方法がアノード防食法(anodic protection)です。 1と2の腐食防止法は、いずれも外部より電気的な回路や擬食装置を使うため一般の方が使うには難しい。 そこで3のアルカリとなるわけです。しかしPHを上げていくと、斜め下の腐食領域となります。これがシマノさんのいう「PHがある数値以上になった場合が危険がある」という領域です(PH13.5以上)。 この領域では鉄そのものを腐食もさせますが、鉄系合金や炭素鋼の場合アルカリを原因とする応力腐食割れ(アルカリ脆化)の原因となります。 しかし、このPHの領域になる物質というのは水酸化ナトリウムか水酸化カリウムしかありません。殆どのアルカリ物質は飽和してもこの領域のPHまでは上がらないのです。 チェーンディグリーザーの素の場合、飽和してもPH12以上には上がりません。 ただし、物質の特性として金属腐食性が強い塩素系のような物質もあるので注意が必要です。またPHは高いが洗浄効果が少ない物質や植物性の汚れには強いが鉱物性の汚れには効果がないものなどもあります。 そのほかにも物質自体が金属表面に膜を張るものなどアルカリ物質もさまざまな性格があるのです。 勿論、酸だって一緒です。同じPHでも有機酸と無機酸では性格が違う。りんご酸などPHは低いがアルミに対しての攻撃性は非常に低い。 ブルーベ図というのは様々な金属にごとに存在します。さらに各物質の特性を考え、実験し各社のディグリーザーやクリーナは発売されていきます。アルカリだから危険ではなく、よく考えられたアルカリは鉄に安全ということを知ってほいいと思います。
WEBの本格運用開始
重い腰を上げてWEBサイトを大幅リニュアルし本格稼働を開始いたします。もちろん通販機能もあります。amazonでの販売もしておりますが、GOTALのサイトでも良いよと言う方は是非ご利用ください。決済は現時点ではクレジットカードのみとなります。その他の決済方法をご利用のお客様はamazonをご利用ください。GOTALのサイトでご購入いただいたお客様はなんと!!送料無料でございます。日本郵政のクリックポストを中心としてお送りいたします。 ブログにも力を入れて参りますのでお楽しみに!!
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